2014/11/20(木) 静岡 グランディエールブケトーカイにて、授賞式が開催されました。て授賞式を開催致しました
公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会(略称JNB)では、第9回ニッポン新事業創出大賞の「アントレプレナー部門」「支援部門」における“最優秀賞”“優秀賞”“特別賞”及び、「復興賞」の受賞者を決定しましたので、お知らせいたします。
◆ 審査委員会 ◆
委員長 松田 修一 日本ベンチャー学会理事、早稲田大学名誉教授
委 員 各務 茂夫 東京大学教授(産学連携本部 事業化推進部長)
同 今野 由梨 ダイヤル・サービス(株) 代表取締役社長
同 長友 滋尊 公認会計士、長友公認会計士事務所所長
同 野長瀬 裕二 山形大学教授 学術博士
同 吉田 總一郎 (株)吉田籐兵衛アンドカンパニー 代表取締役社長
(五十音順)
*「アントレプレナー部門」
経営者のアントレプレナーマインド(起業家精神)、事業の新規性、革新性、実績等を審査し、受賞企業を選出致しました。
*「支援部門」
斬新な支援制度を構築・実施することで、新事業創出やその事業運営を長年支援して、著しい実績をあげた個人(グループを含む)を審査し、選出致しました。
*「復興賞」
2011.3.11の東日本大震災後、岩手県・宮城県・福島県の3県に会社本社や事業所等が存在し、地域の経営資源を活用し、雇用の創出に貢献した企業を審査し、選出致しました。
最優秀賞
<事業概要>
*LED照明装置「ホロライト」を開発し、遠隔照明システムの事業化に成功。
LED照明装置「ホロライト」を用いた遠隔照明システムにより、観光資源などの対象物に対してパターン照明を行う。検査、演出、建築、道路、観光、施設、芸術等の異分野間を横断したプロフェッショナルな技術融合により、富士山や東京スカイツリー等の観光資源に対して従来にないライトアップを実現し、海外に誇れる日本の異分野技術を融合した商品モデルの輸出を計画している。
<受賞理由>
LED光源の特長を活用したLED照明装置「ホロライト」を用いた遠隔照明システムにより、高輝度LED光源と大型光学素子を組合せた高指向性LED照明装置と、前記装置から発生する擬似平行光を用いて遠隔にある観光資源などの対象物に対してパターン照明することを可能にした。異分野間を横断したプロフェッショナルな技術融合が可能であり、今後富士山等にライトアップを実現し、海外に誇れる日本の異分野技術を融合した商品モデルを海外に輸出しようとしている。従来展示会場営業であったが、マーケティング、ブランド、知財、製造等の専門経営チームを組成することによって、世界に圧倒的な存在感ある事業になる可能性を秘めており、経済産業大臣賞に相応しいと判断した。
<支援部門>
経済産業大臣賞
公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会会長賞
九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)
センター長 谷川 徹 氏http://qrec.kyushu-u.ac.jp/
<事業の特色>
*九州大学で、国内外の大学等と連携し、最先端のアントレプレナーシップ教育を実施。
イノベーションを起こすグローバルリーダー人材育成のため、九州大学において全学学生19千人を対象として、先進的で体系的かつ、実践的なアントレプレナーシップ教育を行うとともに、同教育において定評のある国内外の大学等と積極的に連携し、最先端の教育・研究実現に努めている。学部・大学院一貫のアントレプレナーシップ教育は我が国初であり、またプロジェクトベースドラーニング(PBL)を豊富に採り入れたディスカッション主体の教育手法は高く評価され、平成25年度科学技術白書において、イノベーション教育のモデル事業の一つと評価されている。
<支援概要>
<受賞理由>
平成12年、現在の日本政策投資銀行退社後、スタンフォード大学アジア太平洋研究センター客員研究員を経て、平成14年九州大学の産学連携センター客員教授に就任し、教授を経て、知財本部副本部長、国際産学連携センター長、ベンチャービジネス・ラボラトリーセンター長、ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センターセンター長に就任した。長期に一貫して、大学の産学連携と共に、学部から博士課程までのアントレプレナーシップ教育体系を確立し、軌道に乗せた。また、海外の先進的大学との連携・交流を促進し、地域のアントレプレナー人材育成の中心的役割を担った。わが国の大学及び地域のアントレプレナー教育のモデルを構築し、軌道に乗せてきたことを評価し、支援部門の経済産業大臣賞に相応しいと判断した。
<受賞のポイント>
2008年12月より、「全国で個性溢れる起業家を発掘し、一人でも多くの人と、一社でも多くの公開会社を育てる」の理念のもとに、会費制によるインデペンデンツクラブを運営し、北海道から沖縄までの主要都市で年間50回超にわたり事業計画発表会を主催してきました。この間累計850社を、地方自治体、大学、証券会社、さらに知財やIPOの専門家、キャピタリストと共に育成してきました。クラブ運営と共に、月刊誌「THE INDEPENDENTS」の発行やベンチャー投資とハンズオン等ベンチャー支援の活動が、最優秀賞・「経済産業大臣賞」に最もふさわしいと評価いたしました。
<事業概要>
*伝統的な食材としての「こんにゃく」に新たな用途を拡大し、軌道に乗せた事業。
独自の特許技術によって、こんにゃく芋から抽出されるグルコマンナン(水溶性食物繊維)を高濃度に含有させた水溶性液状こんにゃく「ナノコン」を開発した。今後はイスラム圏、北米、中国への輸出も行う予定である。また、保冷剤「アイスプリズム」は家庭用冷蔵庫の-20℃という環境でも凍結可能。従来の保冷剤やドライアイスに比べて省エネかつCO2削減効果のある環境配慮型保冷剤として商品化を目指している。
<受賞理由>
こんにゃく芋から抽出されるグルコマンナン(水溶性食物繊維)を高濃度に含有させた水溶性液状こんにゃく「ナノコン」は、パン、ケーキ、シュウマイ等の食品添加剤としての、コンニャクの新たな利用方法を生み出した。植物原料だけで開発したことから、ベジタリアン市場から大きな反響がある。また、新規保冷剤の素材として、家庭用冷蔵庫の-20℃という環境でも凍結が可能となり、従来の保冷剤やドライアイスに比べて省エネかつCO2削減効果のある環境配慮型保冷剤として商品化を目指している。伝統的な食材としてのこんにゃくという業界に、新たな用途を拡大し、軌道に乗せた事業が中小企業庁長官賞に相応しいと判断した。
<アントレプレナー部門>
独立行政法人中小企業基盤整備機構理事長賞
公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会会長賞
農業生産法人株式会社蜂の郷にしおか
代表取締役 西岡 千年 氏http://www.nishioka-hachimitsu.com/
<事業概要>
*女王蜂がいなくても働き蜂が働く段ボール製巣箱「ミツバチボーヤ」の開発。
当社は、従来のベニヤ製巣箱と比べ、より短い交配期間、小規模施設に対応できる商品として、女王蜂がいなくても働き蜂が働く段ボール製巣箱「受粉交配用ミツバチ ミツバチボーヤ」を開発した。本製品は、花粉交配用の元気なミツバチ(働き蜂)が収まった段ボール製巣箱であり、軽量で保温性・通気性の良い設計となっている。また、本巣箱の中には女王蜂はおらず、代わりに女王蜂フェロモンが入っている。
<受賞理由>
従来、ベニヤ製巣箱のミツバチ商品は、長期間・広範囲の受粉交配における農業の省力化を担ってきた。より短い受粉交配期間、小規模施設に対応できる商品として、女王蜂無しでも十分な交配能力を持つ段ボール製巣箱「受粉交配用ミツバチ ミツバチボーヤ」の開発・製造に成功した。本製品は花粉交配用の元気なミツバチが収まった段ボール製巣箱(働き蜂は1,000匹入り、2,000匹入り、3,000匹入りの3タイプ、女王蜂はおらず、代わりに女王蜂フェロモン入り)であり、軽量で保温性・通気性の良い設計となっている。農業の6次産業化や果物などの輸出時代を牽引する可能性のあるベンチャー企業であり、中小企業基盤整備機構理事長賞に相応しいと判断した。
復興賞
公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会会長賞
株式会社TBM
代表取締役 山﨑 敦義 氏http://www.tb-m.com/
<事業概要>
*世界の水不足への対応を視野に廃棄紙の再利用も可能なストーンペーパーを開発。
設立当初は、台湾製ストーンペーパーを輸入し日本での販売事業を始めるが、品質が悪く改善要求も叶わず、自社で製造技術の研究を開始し、製造特許を取得した(H26.1月)。経済産業省の「先端技術実証・評価設備整備補助金」採択を受け、日本製の高品質新素材ストーンペーパー「LIMIX」を平成27年より宮城県の新工場で製造開始する。年間生産量6千トンで、合成紙、インクジェット合成紙、フィルム等の高機能紙市場へ展開を図る予定である。
<受賞理由>
設立当初は、世界唯一の台湾製ストーンペーパーを輸入し日本での販売事業を始めたが、品質が悪く、改善要求も叶わなかった。日本での製造技術の研究を開始し、製造特許を取得した(H26.1月)。経済産業省の「先端技術実証・評価設備整備補助金」の採択を受け、日本製の石灰石を活用した高品質新素材ストーンペーパー「LIMEX」を、平成27年より、宮城県の新工場で製造開始することを決定した。年間生産量6千トンで、合成紙、インクジェット合成紙、フィルム等の高機能紙市場へ展開を図る予定である。パルプ紙は製造過程で大量の水を使用するが、この技術は水使用が極端に少ない。世界の水不足への対応や廃棄紙の再利用も可能で、かつ工場建設・稼働により、東北復興に大きく貢献することを評価して、復興賞に相応しいと判断した。
優秀賞
<事業概要>
*インターネット回線を利用して簡単に遠隔地と接続できるWeb会議システムを開発。
新商品「LiveOn」はインターネット回線を利用して簡単に遠隔地と接続できる完全自社開発のWeb会議システムである。パソコンだけでなくiphone/iPadやAndroid端末からも「LiveOn」に接続できる、スマートフォン・タブレット版の「LiveOn」の提供をスタートした。また、これまではスマートフォン・タブレット端末で接続した場合、画面に表示できる拠点数は最大3画面となっていたが、iPad/iPhoneから接続した場合にパソコンでの接続時と同様の20拠点分の画面表示を可能とする新バージョンの「LiveOn」の提供も開始した。
<事業概要>
*介護施設と保育施設の融合福祉施設事業「かいほの家」を展開。
当社は、介護施設(10名定員)と保育施設(10?20名程度)の融合福祉施設事業「かいほの家」を展開・プロデュースしている。介護と保育の融合により、世代間交流による運営の充実と強化、求職採用率の向上、売上と利益の安定を目指している。また、介護業界における子育て層の雇用創出、保育業界における職場環境の充実の為の策として、保育の効果的な環境整備を実現するシステム構築を行っている。
<事業概要>
*ゴルフ用品のネット通販システムの開発を行うことにより、ローコストオペレーションを実現。
通信事業(Eコマース)アトミックゴルフの運営を行っている。ゴルフ用品のネット通販システムを自社で開発し、ローコストオペレーションを実現した。また、中国大連やカンボジアのグループ会社に一部の作業(商品登録や商品画像の加工、SEO対策など)を割り振ることにより、日本国内では顧客へのホスピタリティの強化(フリーダイヤルによるゴルフクラブ選びのサポート態勢や、ホームページ上での動画接客など)に専念している。また、SNSなどを利用したパーソナルブランディングも実施している。
<事業概要>
*地域産業まちおこし、異業種交流、技術交流、産学官交流の先駆者。
昭和57年に「異業種交流の積極的促進」を図ることを目的に、全国で22番目の制度プラザとして「静岡県技術交流プラザ」(改組し「浜松技術交流プラザ82」)を発足させた。また、浜松地域の企業間交流と大学及び研究機関を主体とした「産・学・官」の交流を昭和56年からスタートさせ、9団体が発足(7団体が継続運営中)した。尚、現在は、起業家支援を主体に地域の産業興し・起業興しの推進により地域産業に貢献している。
特別賞
<事業概要>
*飲食・流通・小売等の多店舗展開の現場人員(アルバイト・パート)採用代行事業。
創業メンバーの10年以上にわたる採用支援経験を活かし、国内でも珍しいアルバイト・パートのRPO(採用活動代行)サービスを展開している。RPOサービスは大きく分けて2種類あり、『人材募集代行』では現場・店舗の地域や採用予定人数、ターゲットの情報を基に、求人方法の選定や手配を行い、募集を開始するまでの業務を行う。『応募受付代行』は、専用のコールセンターで応募者からの問い合わせ対応や面接日時設定を行う。更に、採用後の『戦力化推進』や『定着化促進』などへの実践的な支援を行っている。
<事業概要>
*自動車部品用向けの固有の金型技術を活かして樹脂製品を用いた耳かき等を開発。
平成21年、固有の金型技術を活かして樹脂製品を用いた耳かきを開発。平成23年、『痛くなくてよく取れて気持ちいい』を商品コンセプトにした新感触耳かき「みみごこち」を発売。平成24年には、舌苔を取り除き口臭や風邪の予防に役立つ新感覚舌ブラシ「したつつみ」を発売と、商品アイテムを拡大してきた。更に、平成26年より、プレス金型を用いて爪を刃の上にスライドするだけで爪を削り、同時に整えることのできる「魔法のつめけずり」の販売を開始し、利用者からも絶大な支援を獲得している。
<事業概要>
*WEB販売のソリューションをワンストップかつイニシャルコスト0円の完全成果報酬型で提供。
①マネタイズに特化したWebサイトの制作・運用、②マーケティングやプロモーションで販売に特化したSEMの立案・運用、③販売のための、顧客管理や販売管理のDBやアプリケーションの開発・構築、④インバウンド・アウトバウンドに適応したコールセンター運用、といった全てのWEB販売のソリューションをワンストップで提供している。全クライントに対してイニシャルコスト0円の完全成果報酬型で提供しているのは、当社が日本初である。特に大手通信キャリアの代行販売(インターネット回線や携帯電話)を多く手掛けている。
<事業概要>
*エンジン発電機の騒音対策として小型発電機用防音ボックス「ミノリ・サイレンサー」を開発。
自動車内装部品の開発・製造で培った遮音・吸音技術を活かし、自動車部品の製造工程で排出される端材を使って内製した樹脂パネルを利用した、防音ボックス「ミノリ・サイレンサー」(騒音低減50%(▲15dB)・重量11kg、折り畳み、持ち運びが可能な商品)を開発し、生産・販売を行っている。工事現場で使用されている騒音発生機器(洗浄機、コンプレッサー等)・騒音作業(ハツリ作業)にも使用が可能であり、国土交通省の新技術情報提供システムに登録されている。
<アントレプレナー部門>
公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会会長賞
ソーラー・エナジー・ソリューションズ株式会社
代表取締役社長 森上 寿生 氏http://www.solar-energy.co.jp/
<事業概要>
*太陽光発電システム事前検討段階と発電開始後の運営監視のためのクラウドサービス。
「世界の全ての家庭・事業所に太陽光エネルギーを!!」のビジョンのもと、太陽光発電システムの普及促進のためのITサービスを提供している。太陽光発電システムの事前検討段階において、太陽光販売施工会社が効率よく、正確な提案書を作成できるように、平成23年1月からソーラーシステム提案業務支援サービス「ソーラーマスターシリーズ」のサービスを開始した。また、発電開始後の保守メンテナンスサービスに不可欠なソーラーシステム発電遠隔監視サービス「ソーラーモニターシリーズ」を平成25年3月からサービス開始した。共に特許取得済。
<事業概要>
*栄養価の高い日本伝統の素材である『糀』本来の甘みを味わえる「糀ドリンク」を開発。
伝統素材と飲料である、糀(こうじ)をつかった甘酒「糀ドリンク」をモダンデザインと多様なフレーバーで仕上げた日本初(世界初)の糀ドリンク専門店である。新潟県内の酒蔵・味噌蔵の連携のもと、糀をつくりあげることで酒離れといわれ需要減が続く酒造メーカー、コモディテイ化した味噌メーカーに新たな仕事を吹き込むと同時に、米を『食べる』だけでなく『飲む』という需要を切り開いた。また、モダンデザインで仕上げた店舗・商品群で、伝統素材である糀に感心がなかった層に、事業を通じて、伝統の継承と啓蒙を行っている。